「全国福利厚生共済会」について、「やばい」「ねずみ講」といった怪しい噂や実態に関するご相談が寄せられています。今回は、この「全国福利厚生共済会」がどのような団体なのか、その実態と評判、そして潜む危険性について詳しく調査し、解説します。
結論から申し上げますと、全国福利厚生共済会は法律的に違法な詐欺行為を行っているわけではありません。しかし、そのビジネスモデルは連鎖販売取引(マルチ商法、MLM)に該当しており、個人的には入会を強く推奨することはできません。
勧誘におけるトラブルや、期待通りの収入を得ることが極めて困難であるという実態が数多く報告されています。本記事では、全国福利厚生共済会の「危険な真実」を包み隠さずお伝えしていきます。
全国福利厚生共済会の企業概要(特商法)と法的側面
全国福利厚生共済会は、会員とその家族に対し、様々な事業提案を通じて安全で安定的な生活をサポートする「ライフサポーター」を目指す団体とされています。通称「全厚済(ぜんこうさい)」、あるいは「プライム」「プライム倶楽部」という名称でも知られています。
新藤公式HPによると、一般財団法人全国福利厚生共済会は「相互扶助の理念のもと皆様の人生のトータルサポーターを目指している」と紹介されています。
公式HPでは「当会は、入会された方への福利厚生サービスの提供を目的とする一般の民間団体であり、金融庁その他一切の公的機関等の委託を受けて業務をおこなっている団体ではありません。また、当会のおこなう事業は、許認可、届出等を要する事業ではなく、当会は、国、地方公共団体その他一切の公的機関の許認可を受け、あるいは、公的機関等へ届出、登録等をおこなっている団体ではありません」と明記されています。
報酬の仕組み:連鎖販売取引(MLM)としての構造
全国福利厚生共済会の報酬は、主に会員の紹介活動を通じて得られます。大きく分けて以下の3種類です。
- 初回のみの報酬:紹介者1人あたり1,000円または2,000円
- 継続報酬:紹介者1人あたり月額200円または400円
- ラウンドコミッション:紹介者がさらに紹介者を出すことで発生する報酬
この中でも「ラウンドコミッション」がメインの収入源となります。直接の紹介者だけでなく、その紹介者がさらに紹介した会員からもポイントが発生し、このポイントが貯まるほど報酬が増えていく仕組みです。
例えば、最も低いランクである「G.M(ゴールドメンバー)」になるには200ポイント以上が必要で、これは紹介者の系列を含めると100人から400人程度の紹介者が必要となる計算です。
報酬ランクと達成条件・年収例
| ランク | 達成条件 | 分配率 | ウィナーズコミッション報酬例 | 報酬合計年収例 |
|---|---|---|---|---|
| G.M(ゴールドメンバー) | 4R(200ポイント)以上 | 27% | 約4万円 | 約120~200万円 |
| P.M(プラチナメンバー) | 10R(500ポイント)以上 | 23% | 約10万円 | 約250~450万円 |
| E.C.M(エメラルドクラブメンバー) | 20R(1,000ポイント)以上 | 20% | 約15万円 | 約500~1,200万円 |
| D.C.M(ダイヤモンドクラブメンバー) | 60R(3,000ポイント)以上 | 17% | 約40万円 | 約1,500~2,300万円 |
| P.D.C.M(プラチナダイヤモンドクラブメンバー) | 120R(6,000ポイント)以上 | 13% | 約60万円 | 約2,500~6,000万円 |
(参考:homebusiness-mlm.com/primeclub/)
理論上は、上位ランクに到達すれば不労収入のような形での高収入も夢ではないとされています。しかし、実際にこのレベルに到達できるのはごく一部の限られた人だけであるのが現実です。



私自身、過去にネットワークビジネスで150人のダウンラインを構築した経験がありますが、最初の数名を勧誘することすら難しいと感じる人がほとんどです。既にネットワークビジネスの経験や組織、人脈が豊富な人でなければ、ここまでの収入を得ることは極めて困難でしょう。
悪い口コミ・評判から見る全国福利厚生共済会の実態
全国福利厚生共済会の口コミや評判を調べてみると、サービス内容そのものよりも、そのビジネスモデルや勧誘方法に関する悪い評判が圧倒的に目立ちます。
口コミに見る「宗教染みた勧誘」と「稼げない現実」
多くの口コミでは「マルチ商法」「ねずみ講的」「怪しい詐欺まがい」「仕組み的に稼げない」「勧誘が怖かった」といったネガティブな意見が寄せられています。
以下に、Yahoo!知恵袋などから見られる具体的な声の一部をご紹介します。



これらの口コミからもわかるように、「詐欺ではないものの、違法な勧誘を受けた」「身内が勧誘されて困っている」といった相談や、中には「人間関係を壊された」という深刻な被害の声も確認できます。
全国福利厚生共済会の人間関係を破壊しかねないリスク
全国福利厚生共済会のようなネットワークビジネス(MLM)で収入を得るためには、新しい会員を勧誘し、その後のフォローやセミナー参加を促す必要があります。しかし、この勧誘活動が、時に大切な人間関係を破壊するリスクを伴います。
一般的に、ネットワークビジネスに対する世間の印象は決して良いものではありません。そのため、「お金のためなら人間関係が崩壊しても良い」という覚悟がない限り、続けることは難しいでしょう。
過去には、大手ネットワークビジネス企業であるアムウェイですら、違法な勧誘行為が原因で半年間の活動停止処分を受けたことがあります。これは、一部の会員が報酬目当てで強引な勧誘を行ってしまう可能性を示唆しています。
提供されるサービス自体に心から納得し、自信を持って勧められるものでなければ、勧誘はうまくいきません。NetflixやAmazon Primeのような、誰もがその価値を認め、進んで利用するサブスクリプションサービスとは、需要の質が大きく異なります。
副業として「稼ぐ」ことは可能なのか?
「全国福利厚生共済会で副業として稼げるのか?」という疑問を抱いてこのページをご覧になっている方も多いでしょう。結論として、副業として安定的に稼ぐことは極めて困難であると言わざるを得ません。
全国福利厚生共済会は、現在約20万人の会員数を誇るとされています。しかし、前述の報酬ランクの達成条件と会員数を照らし合わせると、驚くべき実態が見えてきます。
最上位2ランク(P.D.C.MとD.C.M)の合計は、多く見積もっても100名程度。ゴールドメンバーからエメラルドクラブメンバーまでを合わせても、約1,750名程度と推測されます。つまり、ランクが付いている会員は合計で2,000名弱しかいないことになります。
残りの約19万8,000名の会員、実に会員全体の99%は、毎月5万円すら稼げていないという計算になります。上位1%の層に食い込み、さらに安定して稼げるであろう上位5%に入ることは、非常に困難な道のりです。
仮にあなたが今から参加し、月に5万円以上稼げるレベル(ゴールドメンバー程度)に到達しようとすると、計算上、全国福利厚生共済会の総会員数が今の200倍、つまり4,000万人程度になる必要があります。これは、現在の日本人口の約3分の1が会員になるという、非現実的な数字です。



「初期段階で参加していればまだしも、今から参入して稼げる要素はほとんどない」というのが、一般的な判断になるでしょう。たとえ知識や経験、人脈、カリスマ性を持っていたとしても、全国福利厚生共済会の紹介で今から大きく稼ぐのは難しいと結論付けます。
もし副業で稼ぎたいのであれば、無理に全国福利厚生共済会を選ぶ必要はありません。新NISAやビットコインの現物投資など、より堅実で有意義な選択肢は他にも存在します。
全国福利厚生共済会の宗教や有名人に関する噂の真相
全国福利厚生共済会に関する噂の中には、「宗教がらみなのではないか」「有名人が関わっているのではないか」といったものも散見されます。これらの噂の真相についても調査しました。
調査の結果、全国福利厚生共済会が特定の宗教団体と直接的な関係を持っているという事実は確認できませんでした。
「宗教がらみ」という噂が広まった背景には、セミナーの雰囲気が大きく影響していると考えられます。前述の口コミにもあったように、「セミナーがカルト宗教のような雰囲気や勧誘があった」という体験談が、このような誤解を生んでいるようです。



ネットワークビジネスのセミナーでは、参加者が一斉に立ち上がって拍手喝采したり、「幸せ」や「幸福」といったポジティブな言葉が多用されたりするなど、特定の高揚感を煽るような演出が見られることが少なくありません。これが、一般的な集会とは異なる「宗教染みた」印象を与える原因となっているのでしょう。
「有名人関与」の噂は誤解から生じた
「有名人が関わっているのではないか」という噂についても、タレントや芸能人のような知名度の高い人物が全国福利厚生共済会に直接関与している事実は、現在のところ確認されていません。
この噂は、勧誘の際に「有名な経営者が多く参加している」「その筋では有名人がセミナーに来る」といった話が、誤って「テレビに出るような有名人」と解釈され、拡散された可能性が高いと考えられます。
したがって、知名度のあるタレントや芸能人が全国福利厚生共済会に関わっているという情報は誤りであるため、注意が必要です。
まとめ:全国福利厚生共済会は副業として稼ぐのは困難
今回の調査結果をまとめると、全国福利厚生共済会は法的に違法な詐欺団体ではありませんが、副業として稼ぐことは極めて困難であり、多くの危険性を伴うため、私からはおすすめできません。
主な危険性は以下の通りです。
- 会員数の99%は毎月数万円すら稼げていない:上位層に食い込むのは非常に困難です。
- 今から参入しても稼げる可能性はほとんどない:後発組にとって不利なビジネスモデルです。
- 良い口コミや評判は少なく、悪い評判ばかりが目立つ:勧誘に関するトラブルが多発しています。
- 人間関係を破壊しかねないリスクがある:勧誘活動が原因で友人や知人との関係が悪化する可能性があります。
全国福利厚生共済会のビジネスモデルはネットワークビジネス(連鎖販売取引)であり、報酬やポイント、ランク制度を目当てに紹介や会員勧誘を行うと、どうしても強引な勧誘につながる可能性をはらんでいます。
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